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      このページは美白とは関係なく、私が日本語教師として滞在した国で興味深く思ったことをお話したい

     と思います。

     皆さんが、日本語教師になって外国で日本語を教えるのも楽しいなと思ってくださればこれに勝る喜び

     はありません。



ネパールの国花ラリグラス(しゃくなげ)です。
 

     私はアジアが好きですので例えばインドでもよかったのですが、以前観光で行った時、あまりの暑さで溶けそうになったので

     気候的に少し穏やかなネパールにしました。

     政治的に混乱し、またお家騒動もあったりで国民はなかなか落ち着かない思いをしていますが私はいい経験をさせてもらったと思っています。

     
     例えば滞在中に「外出禁止令」が何度か発令されましたが、日本では経験できないことで日本の平和をありがたいことだと思いました。

     家で静かにしている限り特に危険なことはありませんので、食糧の備蓄だけして日本人の知り合いとおしゃべりしてました。

     南アジアに位置するネパールは異国情緒たっぷりで、21世紀においてこんな国もあるのだなあと興味深く思いました。

     世界遺産にも指定されているカトマンドゥー盆地のダルバール・スクエアは一見の価値のあるものです。

     特に夜は明かりが灯って神秘的です。

     ダルバール・スクエアだけが世界遺産に指定されているのではなくて、カトマンドゥー盆地そのものが世界遺産に指定されています。

     つまり私は一時期世界遺産の中に住まわせてもらっていたわけです。

     めったにない経験です。



     私はカトマンドゥーに行くまではヒマラヤの麓の異国情緒たっぷりな、おだやかなアジアの都というふうに勝手に思い込んで

     盛り上がっていたのですが、そしてそれは確かにそうなのですが、あれほど大気汚染がひどいとは思っていませんでした。

     もちろん空気が汚れていることに関しては事前に情報を得ていました。

     しかし、日本の都会の真ん中ほどのことはあるまいとたかをくくって行きましたら、認識不足でした。

     砂塵と排気ガス舞うアジアの都でした。

     また鳩が家の軒に巣を作っていますので、鳩の糞や羽根が空中に浮遊し、確か鳩の糞が媒介すると言われているなんとかいう呼吸器の病気

     にかかりやしないかと心配しました。

     ネパールに行かれる方はマスクをおもちになったほうがいいですよ。

     ネパールでも売っていますが変な形で色がついているんです。



     ネパールはさしたる特産物も産業も無く、わずかに紅茶やカシミアやパシュミナなどの繊維製品や銀製品・宝石などを

     観光客相手に売っているというのが実情です。

     また人件費が安いので、手仕事の製品が安くて面白いものがあります。

     ベッドカバーを買いましたが面倒なパッチワークを全面にほどこしてあるセミダブル幅のものが安く買えました。

     でもいいものはそれなりに値は張ります。



     滞在の途中で冬になったので、仕立て屋さんで服を作ってもらいました。

     町に既製品も売っているのですが、御仕立てだといくらか知りたかったのであえて仕立ててもらいました。

     パンツはシルク生地でお仕立て代込みで、日本円で1500円程度でした。

     高いのか安いのかよくわかりません。

     カシミアのセーターが1500円くらいでした。

     生徒さんのお店で買いましたし、ほかの店とも比較しましたので妥当な値段だと思います。

     デザインのいいものはもう少し高いです。

     カシミアやパシュミナのストールもお安いです。

     貴金属も安いですが、石だけをお求めになって台は日本でデザインしてもらったほうがいいかもしれません。 少し高くつきますが。

     人件費の安いところだとこういう楽しみもありますね。





写真は生徒さんの一人ですが
ちょっとぼかしました。


      毎朝生徒さん達の顔を見るのは楽しかったです。

     ほんとに美形が多いんです。

     生徒さん達をみるとどれほどの外国からの血の流入があったかが一目瞭然です。

     殆どヨーロッパ人と変わらない顔立ちの人もいれば、われわれ日本人とかわらない顔立ちの人もいます。

     いわゆるインドっぽい顔立ちの人もいます。

     実にバラエティーに富んでいます。




     しかし、おしなべて皆さん、顎がしっかり張っていて、歯が顎の中にきちんとおさまっています。

     ご存知のようにカトマンドゥーは世界中からバックパッカーやトレッカー達が集まってきます。

     もちろん日本人達も。

     そしてその時気づいたことは日本人の若い人達の顎の小ささと歯並びの悪さです。

     むろんすべての日本人達の歯ならびが悪いのではなく、全く問題のないきれいな歯並びの人もいました。

     しかし、口が閉じないくらい歯がでている人も時々みかけました。

     ヨーロッパ人たちのなかで出っ歯や受け口あるいは顎のない人は全くと言っていいほど見ませんでした。

     ヨーロッパ人達のなかでは大人になっている現時点でも歯の矯正具をはめている人もいました。

     矯正できるものは矯正して綺麗な口元にするという意識が高いのでしょうね。

     日本人の若い人々、特に女性にそういう意識を持って欲しいと思いました。

     目や鼻はとても可愛いのに惜しいです。

     「美白の法則」を書いたのもそのときの思いが動機になっています。




写真だとあまりわかりませんが
なかなか美人です。
タマン族の女性です。
生徒さんです。







ネパールの郵便ポストです。
とても可愛いです。
でもあまりあてにならないです。

 


    日本語教師としてネパールに行かれる方もおられると思いますのでこの国のカースト制度について
 

   少しだけお話したいと思います。

    ネパールはインドと同じくカーストがあります。

    インドもカーストのランクがたくさんありますが、ネパールはさらにたくさんあるのだそうです。

    その複雑なカーストにさらに異なる宗教が絡まってなお複雑になっています。
 
    生徒さん達もいろいろなカースト、宗教の人たちがいました。

    ハイカースト(高位のカースト)の生徒さんはやはり教室では前のほうに座り、そうではない生徒さんはどちらかと言えば

    後ろのほうに座りがちです。

    聞きましたら昔はもっとカーストの差別がひどかったが、今はだいぶましになったということでした。


 

       生徒さんの中にハイカーストの男生徒さんがいました。

     彼はネパール国内ではかなりな名家に属する人でした。

     最初はそんなことは全く知りませんでしたが、次第にわかってきましたのでいろいろと彼らの生活を聞きました。

     お父さんは高名な画家です。お兄さんは音楽家です。おじさんは大学で芸術に関する講座を持っています。

     お母さんは王様の親戚です。なかなかすごいでしょう。

     世が世なら私なぞ口も利いてもらえないところでした。


     彼は現在日本にいます。某日本の学校に留学手続きをとったとき、大量の書類の作成を私が手伝ったことを

     いまだに恩にきてくれて時々連絡してくれます。

     今日本の女性と交際していて結婚を考えているということでした。





この生徒さんはネワール族(人)です。


私が住んでいたアパートの下にある横丁です。


      時々電話で「先生、僕まだガールフレンドできなーい。」と言っていたのですがよかった、よかった。

     実はこれは彼にとって大英断なんです。

     彼の属するカーストだとアウトカースト(つまりこの場合外国人の女性)と結婚すると家系図から抹消されてしまうからです。

     親族との付き合いまでなくなるかどうかはわかりませんが、彼の属するカーストから得ていた特権みたいなものと

     相続権がなくなるのだそうです。

     また仮に結婚してなんとか彼の実家が彼とその外国人の妻を受け入れたとしても、ネパール人にとっての

     大切な祭りの時、外国人の妻は参加させてくれないという場合もあるそうです。

     特に、ティハールの祭りの時、彼らの間に女の子が生まれた場合、その女の子は祭りに欠かせぬ存在として

     扱われるにもかかわらず、その子の母親は祭りに参加できないのだそうです。

     それはあまりにも「アンフェアーである。」と申しますと、彼もそうであるとうなずいていました。


     ネパールにおいては外国人の妻はこのように微妙な立場に立たされる場合があるということですね。

     しかし、そんなことは全く気にしないというカーストもあるようです。

     ネパールの男性とお付き合いなさる場合はいろいろと彼の家族の背景まで知ってお付き合いなさることを

     お勧めします。


     日本語教師は日本語を教えるために外国へ行くわけですが、教室でのつながりだけでなく個人的に知り合う機会

     を得ることができるのも楽しみの一つです。

     個人的なつながりができるとよりいっそうその国を愛することができるようになりますし、さらに自分の心の許容範囲

     をひろげることができるようになります。異文化理解がすすむってことですね。


     ただ自分の考えをしっかりと持って言うべき時には言わないと敬意は得られないかもしれません。

     いつも仏頂面はもちろんよくないですが、誠心誠意尽くした後は、ニコニコ笑っているだけではなくしっかりと舵取りして

     自分の方針に沿わせるために厳しい態度でのぞむことも必要と思います。

     生徒さんはすべて生活に役立てようと思って日本語を学ぶわけですから、きちんと教えたいし、彼らができるだけ

     恥をかかないようにしたいと思うわけです。

     また日本語能力検定試験にパスするという目に見える形で成果をだしたいですしね。

     滞在中に大使館や周辺の学校で試験がありましたが、生徒さん達が各能力試験に合格した時はほんとによかった

     と思いました。


      
 

       日本語能力検定試験は必要ない、実用的な日本語だけ覚えたいという人もいました。

      この人はヒマラヤの山岳ガイドでTさんというのですが、ガイドの仕事がないときだけ教室に来ていました。

      でも集中力がすごくて学習能力が高い人でした。

      小柄で痩せていて一切無駄な肉がないという人でしたが強靭な肉体と精神の持ち主でした。

      アンナプルナに日本人パーティーを登頂させた人で新聞でも取上げられていました。


      ほんとに個性的な人々と知り合えて楽しかったです。

      これは日本語教師の喜びのひとつですね。



      カトマンドゥーはヒマラヤ登山の前哨基地であり世界中からトレッカー達が集まります。

      もちろん中国側からもインド側からも登山はできますが、ネパールは人件費もいくらか安いですし、ネパール人の

      優しさが外国人をほっとさせるというのもあるのだと思います。

      ネパールで日本語を教えたいという方、いろいろ不自由なこともありますが、あのエキゾティックな国で是非楽しみながら

      教えてくださいね。 
  

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